バカのラノベ
「さぁ、処刑開始〈ゲームスターティング〉だ。」
ドーン。大型の肉食獣が心臓を一突きされ、地面に倒れる音がした。
「今日もかったりいなぁ。」
俺はリョウ。狩人の称号を持つ男だ。街では魔物キラーと呼ばれ勇者扱いされているが、この通りオラオラ系の熱血正義漢ではない。要は報酬のために適当に仕事をこなすだけの冷めた人間だ。
「今日もすごっかたねぇ!!!リョウってあんなに大きいワルモノを一撃で仕留めるんだから!!!!!」
こいつはハルカ。3年前に火の渓谷で死にかかっているところを助けて以来、俺と共に冒険をしている。一応、火属性魔法が使えるようだが普段は専ら回復系の白魔法でサポート役に徹している。見てくれはどうも小学生にしか見えないが、実は17歳で俺の2つ下に当たる。
「でもさぁ。リョウってどうしてそんなにつよいの?」
「さぁな。」
「またそうやってそっけない返事するぅ。」
俺からしたら面倒くさいだけなのだが、毎日の食事を用意してくれていることには感謝しているし、ここはすこし相手をしてやることにする。
「ところで、お前がいつも大切にしている首飾りって何なんだ?誰かの形見か?」
「うん…そうだね。」
逡巡を感じた俺は少し意地悪をしてやりたくなった。
「もしや、恋人か?」
「いや、そうじゃなくて…その…おばあちゃんの形見なんだ。」
なんとなく、会話が重くなったので、その日はそれ以上掘り下げずに、村役場で、報酬を受け取り、宿へ向かった。
その夜、ハルカが眠りについたのを確認して、こっそり首飾りを見に行くことにした。俺は金にしか興味がないので、もし高価なものだったら売ってやろうとしたのだ。
「…これは。」
強力な結界魔法を感じ、手首に毒蛇が噛み付いたように歯の奥が痛んだのかと思ったが、それは脳に直接爪を立てられるような心臓の痛みに似た何かだった。
「これは…炎姫の称号をもつマザーブレイズ-燃盛の賢母-の結界魔法か…?」
あまりの強い魔力に気絶したのは言うまでもない。
ー翌朝ー
「ちょ…ちょ…ちょっと!!!なんでリョウが私の部屋にいるのよっ!!!!」
全力で何かで殴られたということだけは理解できた。あぁ椅子だったのか。さよなら人生。
「死ぬ………」
「!?なななな何で今度は頭からの流血が確認できるのよぉ!!!!!!!」
「ソウルトリートメントっ!!!!」
〈回復魔法:中〉
「なにも殴ることはないだろ。それに、ここは俺が借りた部屋だ。」
「だって…」
「まぁオレも悪かった。」
俺はここで昨日のことを思い出した。
「あのさ。お前のおばあちゃんって、魔法が得意とかだった?」
「そうかな。料理は得意だったよ。」
「やっぱり、火加減が大事な中華料理とか?」
「たしかに中華料理は特に美味しかったよ!」
これは間違いない。彼女の祖母はマザーブレイズ-燃盛の賢母-に違いない。オレはここで確かめる方法を思い浮かんだ。
作戦はこうだ。教会に行く。そして祝福を受けさせ、属性魔法の適正を診断する。もしそこで火属性の能力がずば抜けていればBINGOだ。
「じゃあこいつを、お願いします。」
「かしこまりました。」
「私は目を瞑ってればいいの?」
「はい、終わりました。」
「「もう終わり!?」」
ハルカは早く終わって嬉しかったようだが、俺はこんな一瞬で5枚もの金貨がなくなったことが信じられなかった。
「結果ですが…」
「火属性は!?どうなんだ!?」
食い気味に聞いてしまった。
「火属性は…」
「火属性は…?」
「最も低いです。」
「なんだってぇ????」
あとがき
まずは、拙著、「最強の魔法使いの孫は最弱!?気立ての良い美人と俺の放浪の模様。」を読んでくださり、ありがとうございます。このお話は1話ですが、今後シリーズ化するつもりです。主人公のリョウは自分の性格をそのままトレースしてます笑。嫌いにならないでください爆。ゆくゆくは商業化も考えてます。ニートなので、時間はたっぷりあります。親の年金が生きてるうちはもう少し活動できるかもです笑。
-追記-
荒らしの方が湧いてます笑。id:warotangowww****** さんはよっぽどお暇なんですねぇー。自分に才能がないからって嫉妬しないでください← 皆さんも批判コメは無視してください。
-再追記-
嫌なら見ないでください笑。批判する人は自分がもっと面白い話かけるんですよね。楽しみに待ってます爆。 id:usausausapyo****** さんありがとうございます!頑張って続きの執筆しますね!
-読者の皆様へ-
この度は、私が有名なネットスラングの発案者であるかのようなツイートを致してしまい、皆様に大変不快な思いをさせてしまいました。今後は自身の曖昧な記憶に任せて軽率な発言をすることのないよう、十分に留意して執筆活動を継続させていただきます。
マジのあとがき
本当に6回くらい全ての歯を噛み潰してやろうかという気持ちになりました。目の前に銃があったらこめかみに穴が開いてると思います。殺してください。
だいしゅきホールド